ABOUT
アーチェリーは自分と向き合うスポーツです。精密なショットをし続ける高い技術力だけでなく、極限の緊張下でも普段の実力を発揮できる高い精神力も求められます。
武藤弘樹(1997年生まれ)は愛知県出身のアーチェリー選手。東海中学1年生のときにアーチェリーを始め、高校時代には2014年ユースオリンピックと2015年世界ユース選手権で準決勝進出および団体メダルを獲得しました。慶應義塾大学に入学後はワールドカップで団体銀メダルを獲得、世界選手権やアジア競技大会に出場するなど実力を伸ばし、卒業後はトヨタ自動車に入社。2021年に開催された東京オリンピック男子団体において初となるメダルを獲得した日本代表選手です。
最初の一歩
子供の頃の私は、落ち着きがなく、一つのことに長く集中することが苦手でした。 しかし、初めて弓を手にした瞬間、視線は的だけに向けられました。 アーチェリーは私に集中力と忍耐を教えてくれ、一射一射を放つたびに、心も少しずつ強くなっていきました。
アーチェリーの旅
アーチェリーの練習は決して容易ではありませんでしたが、 いつもそばには共に乗り越え、成長してきた仲間たちがいました。 彼らは最高のパートナーであり、同時に私を絶えず刺激するライバルでもありました。 私たちは互いから学び合い、勝利の喜びも敗北の悔しさも分かち合いながら、 技術だけでなく心も鍛えられていきました。 そしてついに、仲間たちと共に世界の舞台に立ち、オリンピックで最後の一矢を放った瞬間、 すべての音が消えたような静けさに包まれました。 的の中心に突き刺さった矢と共に首に掛けられたオリンピックメダルは、 個人の勝利ではなく、仲間と共に積み上げてきた長年の努力と夢の結晶でした。
これからの道
私の目標は、もはや個人の達成にとどまらず、アーチェリーの普及と発展に貢献することです。 大会、キャンプ、講演、青少年プログラムなど、さまざまな活動を通じて、 より多くの人々にアーチェリーの魅力を知り、共に楽しんでもらいたいと願っています。 それぞれが自分の目標を定め、仲間と協力し、 ライバルとの健全な競争の中で成長していく姿を見たいと思います。 私は今日も、新たな目標に向かって一歩ずつ前進していきます。
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愛知県あま市 / 所属 : トヨタ自動車